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2026.5.15

ブライセングローバルニュース5月号①|日本政府が選んだ、ベトナム×AIの今。

1. 日越首脳会談 ——AI・半導体を「新たな協力の柱」に、日本とベトナムが新段階へ

2026年5月、日本の首相がハノイを訪問し、4月に新たに就任したベトナムの首相と首脳会談を行いました。日本側はハノイの別名「タンロン(昇る竜)」を引いて、ベトナムの急成長を高く評価しました。

会談では、AI・半導体・エネルギー・重要鉱物・宇宙が経済安全保障分野における新たな優先協力分野として確認されました。特にAIが二国間協力の柱として明記されたことは、ベトナムのIT・AI産業への日本政府の高い期待を象徴しています。

ベトナムをオフショア開発・AI活用の拠点として活用することは、日本の国家戦略とも方向性を同じくする——今、大きな追い風が吹いている選択肢のひとつです。

■参考: 外務省「フン首相との日・ベトナム首脳会談」(2026年5月2日)
ポステ「なぜ今ベトナムか——日本の首相訪問が映すインド太平洋戦略」(2026年4月30日)
ポステ「日越首脳会談、ベトナム成長を高評価」(2026年5月4日)

2.AIで「脱・下請け」 ——ベトナムITが共創パートナーへ転換加速

では、実際のエンジニアの現場はどうか——。国家戦略の後押しだけではなく、ベトナムのIT現場そのものが大きく変わっていることが、業界団体の調査から明らかになっています。

ベトナムソフトウェア・ITサービス協会(Vinasa)が2026年初め以降に実施した国内約160社への調査によると、AIを導入したIT企業の売上高は20〜30%増が一般的で、40〜50%の伸びを示す企業もありました。開発効率は3〜5倍に向上し、従来10年かかると見込まれていた大型案件がAI導入によって数カ月単位に短縮され契約に至った事例も出ています。

AIの浸透で起きているのは「人員削減」ではなく「役割の再定義」です。単純なコーディングや手動テストの需要は減少する一方、AIエンジニアやシステム統合、業務コンサルティングといった高付加価値領域の需要が急拡大しています。

AI関連の人材需要は求人約1万5,000人に対し適合人材が約8,000人と、優秀なエンジニアの争奪戦はすでに始まっています。 ベトナムのIT企業は今、「指示を受けてコードを書く」下請けモデルから「課題解決を共に考える」共創パートナーへの転換を加速させています。日本企業にとっても、AI実装力を持つ開発パートナーと組む好機が、今まさに訪れています。

■参考: ポステ「AIで脱下請け、ベトナムITが主役に躍り出る」(2026年4月15日)

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